↑セイコー/パーペチュアルカレンダー。電池が稼働している間はカレンダー合わせの必要がありません。

 セイコー/パーペチュアルカレンダーの電池交換を承りました。パーペチュアルカレンダーとは、今年のようなうるう年や大の月、小の月を判別し、自動的にカレンダーを修正する機能です。クォーツ式の場合は電池が切れるまでカレンダー操作の必要がありません。月に1回程度コンスタントにご依頼をいただきます。設定に少しお時間がかかるため所要時間は約30分〜、料金は¥2,750(税込)になります。お困りの方やお急ぎの方はぜひ当店へお持ち込みください。

 以下は設定方法の備忘録です。技術者や電池交換スタッフ、ご自身で電池交換される方はぜひご活用ください(Cal.8F32)。

◎電池交換後、AC端子と電池のプラス極をピンセット等で同時に3秒以上接触しショートさせる

↑見やすいよう電池は外してます

◎リューズを一度2段引きしてから通常の位置(0段)に戻す。その時に5秒運針になっていれば初期化され、設定モードに入った合図。確認できたらリューズを再度2段引きし下記の順番で設定作業を行う

<基準位置合わせ>
Φ端子と電池のプラス極をショートさせる。ショートさせるごとに日付が1つずつ動く。1になるまでショートさせる

<うるう年合わせ>
Y端子と電池のプラス極をショートさせる。うるう年から1年目(2025,2029・・・)であれば→1、うるう年から2年目(2026,2030・・・)→2、うるう年から3年目(2027,2031・・・)→3、うるう年(2024,2028,2032・・・)→4に合わせる

<月合わせ>
M端子を上記と同じようにショートさせて合わせる

<日合わせ>
D端子を同じようにショートさせて合わせる

すべて合わせたらリューズを通常の位置(0段)に戻し、午前と午後を間違えないように時間を合わせる。針回し中に日付が変わってしまっても、針を戻せば日付も戻るのでご安心を。

ちなみにシールの「デンチハズシグチ」から外そうとしてもなかなか外れない場合、200や250など大きめのドライバーや細めのこじ開けで思い切ってやると割と簡単に外れます。ただコイルが意外と近くにあるので滑らせないようご注意を!