実験台になってみました

機械式時計をお持ちの皆さんは

OH(オーバーホール)についてよく

数年に一度は行ったほうがいい

という意見を耳にするかと思います。

その一方で、

10年もOHしていないけど

快調に動いているという話も耳にします。

プロとしての意見は、

油やパッキンの劣化等の理由から

やはり3〜4年に1度はOHしてもらいたいです。

でも、それは実際に自分で試して得た結論ではなく

あくまでも教わってきたこと。

そこでやってみました。

2012年の3月にOHした時計がどうなるのかを。

そして迎えた2017年の5月18日 ・・・

ついに時計が止まりました。

この時計は週に3〜4日ほどつけていました。

ワインダーは使用せず

また手洗いのときぐらいはつけっぱなしでした。

以下はその時計のムーブメントの様子です。

機種はETA Cal.2824の自動巻です。

↑もともと使いこまれていた時計なので、
ムーブメントもそれなりに時間の経過を感じさせます。

↑赤い人工ルビーのところに注油するのですが、
その油はすっかりなくなっておりました。

↑3番車のホゾ(先端部分)が変色しておりました。
パーツ交換には至らないレベルでしたが、
放っておくとホゾがどんどん削れてしまいます。
(ひどいとこうなります→「ホゾのすり減り」)
今回は止まった上にまだ削れていなかったので助かりましたが
油切れを起こすとさまざまな所に弊害をもたらすので要注意です。

↑2番車。カナと呼ばれる銀色の歯車状の部分の溝に汚れがたくさん詰まっておりました。
これも止まりの原因の1つです。

↑一番ひどくてショックだったのがコレです。
巻真と呼ばれる棒状のパーツが錆びてしまっていました。
ここまで進行すると腐食も起こしているのでリューズとともに交換せざるを得ません。
これは汗や水分が入ってしまったのだと思いますが、
それを防ぐ役割を持つパッキンが劣化したことも一因です。

不具合箇所は以上でした。
やはり定期的なメンテナンスは必要だと身をもって実感しました。
時計の状態はそれぞれですので一概には言えませんが、
油やパッキンが劣化しないうち、
3年に1度はオーバーホールすることをオススメしたいです。

とはいえ、故障してはじめてオーバーホールを
検討する方がほとんどだと思いますので
スピカではメンテナンス割引を設け、
より気軽にオーバーホールを行えるよう取り組んでおります。

ぜひ一度ご利用ください。

時計修理専門店アトリエ スピカのWEBサイトはこちら→『時計修理専門店アトリエ スピカ』

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