(埼玉県 O様よりご依頼)

 

こちらはユニヴァーサル・ジュネーブの機械式手巻時計です。
おそらく1975年頃のもので、搭載ムーブメントは薄型手巻きの名機Cal.1-42です。
長期間使わずオーバーホールもされていなかったようでしたが、
中身はそれほど傷んでおらず故障パーツはありませんでした。
修理の人間からすると、時計の教科書に出てきそうな王道的な構造で、
輪列のバランスが良く非常に美しいムーブメントです。

 

 

マニアックになってしまいますが、
輪列受けのガンギ車が入る穴石・受石の構造は
今ではあまりお目にかかれないものでした。

 

 

ケースは風防・胴・裏蓋と分かれるスリーピース構造で、
風防を外して文字板を取り出します。
この風防を外すのがなかなか苦労するところで
注意しないとケースや最悪文字板を傷つけかねず、
かつ慎重になり過ぎてあまりに力を入れないとまったく外れません。
特に年数が経っているものは固着していてなかなか外れないことも多く、
かなり神経を使う部分です。
形見の時計や思い出の時計をはじめ
どの時計も大切な時計なので絶対にミスは許されません。

 

こちらの時計も風防部分がかなり固着しておりましたが、
緊張感MAXの中、薄さや強度の違う数種類のコジ開け総動員で
何とか外すことができました。

 

 

オーバーホールそのものは順調に進み、精度も良好。
ゼンマイの持続時間も問題なく、まだまだ元気に動いてくれると思います。

 

<サービス内容>

・基本OH(オーバーホール)料金 ・・・ ¥23,000
・スリーピースケース追加料金 ・・・ ¥1,000
・初回割引(基本OH料5%OFF) ・・・ ¥-1,150
・先払割引(基本OH料5%OFF) ・・・ ¥-1,150
・事例紹介割引(基本OH料5%OFF) ・・・ ¥-1,150

計 ¥22,194(税込)